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琉球の海と空の色2008-10-23(Thu)

和名:リュウキュウアサギマダラ
学名:Ideopsis similis koxinga 英名:Ceylon Blue Glassy Tiger
東京都日野市程久保(多摩動物公園)/2008.10.12
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmF2.8-3.5
中学生の頃だったと記憶しているのだが、アサギマダラの名の由来となった浅葱色がどんな色か調べてみたことがある。色見本の索引をたどって行き当たった色は何と薄いブルーで、アサギマダラからイメージする色とは似ても似付かぬ色であった。
実際に眼にしたアサギマダラの翅は、チョコレート色の筋に半透明な乳白色で、私は非常に強い違和感を抱いたものである。後に羽化直後の個体は乳白色ではなく浅葱色をしていると言うことをものの本で知った後も、何となく割り切れない思いを抱いていた。なぜなら、一度もそう言う個体に出会ったことが無かったからである。
しかし、多摩動物公園で「妹分」のリュウキュウアサギマダラの実物に出会って、少しばかり得心が行った。この蝶、アサギマダラでは直ぐに退色してしまう浅葱色が落ちにくいらしく、色の組み合わせがどことなくチョコミントを思わせる。伸びやかなデザインの姉貴分も魅力的ではあるが、筋の模様が細かい繊細な妹分も姉に負けず劣らずの魅力である。
残念なことにこの蝶、姉のように長距離を渡る習性が無く、奄美諸島が生息の北限(稀に迷蝶として鹿児島本土で目撃されることもあるらしい)と言う。琉球の海と空の青を纏ったこの蝶を本州でも見ることができれば、騙されたような思いをする事もなかったわけだが、温暖化で様々な昆虫が続々と南西諸島から九州に上陸している現状を思えば、そのまま憧れにしておいた方が良いのだろう。
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私もどこが浅葱色なんだよとつっこみを入れる方です。
http://album.pentax.jp/album/38064/photo/276161/large/
蔵王で撮ったアサギマダラですが、現場では感じませんが、写真で見れば青みがかってはいますね。
でも浅葱斑とは言い過ぎじゃいかと思います。
とはいえ、アサギマダラって、非常に魅力的な語感だとも思います。
2008-10-23 20:07 | URL | むしみず [ 編集]