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ゴシケーヴィチの迷路2008-12-18(Thu)


和名:サトキマダラヒカゲ
学名:Neope goschkevitschii 英名:Goschkevitshi's labyrinth
東京都杉並区阿佐ヶ谷/2008.06.01
Olympus E-3//ZuikoDigital ED12-60mmF2.8-4SWD

こう言うと身も蓋も無いのだが、はっきり言ってかなりがさつな印象を受ける蝶である。飛び方も何かに追われるが如く慌しくばたばたしていて、およそ蝶らしいエレガンスさの欠片もない。翅表は黒褐色、裏は黄褐色ベースの複雑な模様に、ギザギザの外縁に沿って小さめの蛇の目紋が並ぶと言う、余り一般受けが良いとは思えないデザイン。加えて、人の汗に惹かれて纏わりついたり路上の犬の糞にたかったりして、わざわざ人に嫌われるようなことをする。

でも、見慣れてくると、この翅裏の模様もなかなか味わい深い。キマダラヒカゲの仲間はジャワ更紗の文様のような柄が売りで、西洋人にはこの模様が迷路のように見えるらしい。だから、世界中のこの蝶の仲間の英名は「~ラビリンス」と名付けられている。
しかしこの柄、日本の蝶好きにとっては判別を惑わす厄介な「迷路」でもある。と言うのは、この蝶にはかなりの上級者でも判別に手を焼くヤマキマダラヒカゲと言う兄弟分が居るからである。都会でもしょっちゅう眼にするサトキマダラに比べると、ヤマキマダラは山の蝶で希少種と言って良いのだが、この2種類の蝶は長い間混同されていて、かつてはキマダラヒカゲと呼ばれていた。

余談になるが、この蝶の学名と英名の両方に出てくる” Goschkevitshi”とは、幕末に初の在日ロシア領事として来日したヨシフ・アントノヴィチ・ゴシケーヴィチのことと推測される。
彼の着任は1858年のことであり、1857年にこの蝶が命名された事実とは矛盾するが、この蝶が日本固有種であることと、彼が1854年にプチャーチンの二度目の来日に随行して日本の土を踏んでいることを考慮すれば、その可能性はかなり高い。ちなみにこの来航では、乗艦ディアナ号が安政の大地震で沈没し、代船を建造するまで数ヶ月にわたって足止めを食っており、補虫網を振り回すだけの時間的余裕は充分にあった筈である。どなたかこの辺の事情にお詳しい方がいらっしゃれば、是非ご教示いただけると幸甚である。
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Author:越渓
写真趣味の一部のはずが、いつのまにやら蝶撮りにハマった2児のパパ。
基本的にリンクフリーですが、寂しいので一応お知らせいただけると、管理人がとても喜びます。

なお、psyche(プシュケー)とは、ギリシャ語で「魂」「心」と同時に「蝶」の意味があります。

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