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ヒトに依存する生物の宿命2009-07-27(Mon)


和名:オオミスジ
学名:Neptis alwina 英名:Large Sailer
群馬県吾妻郡嬬恋村某所/2009.7.18
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmF2.8-3.5

最初にこの蝶を見た時に思ったのは、「でかっ!」の一言である。普段小さなコミスジばかり眼にしている私にとっては、この蝶のサイズは想定外のものだった。無論アゲハのようなサイズではないが、コミスジに似ているのに、明らかにオーバーサイズなこの蝶に、思わず気が動転してしまった。
ポイントのスモモの樹まで案内していただいた田舎 太郎さんによると、この個体はオオミスジの中でも特に大きいとのことだったが、この蝶があのミスジ一家特有の滑空をしているところは、誇張でも何でもなく、まるで鳶か鷹のような大型の鳥がゆっくりと周回しているのに似た迫力があるように思う。

ちなみにこの蝶の食草は、桃、李、杏、梅等のバラ科の木で、いずれも中国大陸を原産地とし、古代に日本に伝わってきたもの。人里にしか生息せず山奥には居ないと言うこの蝶の生息状況から、恐らくこの蝶も極めて古い外来種で、果樹等の栽培と共に生息域を広げたのではないかとの説もあるようである。
その意味では、人間に頼って生息域を広げてきた蝶の一つとも言えそうだが、不幸なことにこれらの果樹はいずれも害虫に弱く、現在ではまず無農薬はあり得ない状況と言うこともあって、全国的に個体数を減じつつあり、群馬県では絶滅危惧II類に分類されている。
この蝶の生息に向いた農薬を被らない桃李の類と言えば、放棄された果樹園か、このポイントのように商品作物としてではなく植えられた樹しかあり得ない。将来、高齢化の急速な進行で再開発のペースに追いつかないほど農村の放棄が相次ぐようになれば話はまた別だが(それも、完全な原野か森林に戻るまでの間に過ぎない)、ヒトに頼って広げた生活領域を、それゆえに狭められつつある状況は、ヒトに依存する生物の宿命とは言え、何だかとても皮肉なもののように思えてならない。

※生息ポイントについては、ご紹介いただいた場所と言うこともあり、お問い合わせには応じかねますので予めご了承下さい。
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Comments(3) | Trackback(0) | オオミスジ

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Comment

どこまでを外来種とするか、たしかに難しいところがあると思います。秋になるとセイタカアワダチソウが嫌われることもありますが(外来種ってこともあり)、じゃあ、彼岸花はどうなんだ?といった話をどこかで聞いた(読んだ)ことがあります。ホソオチョウや、アカボシゴマダラが、最近変な分布をしておりますが、オオミスジも、もともとは外来種、という説があるのは知りませんでした。そもそも私はこの種をみたことがありません。写真では大きさがわからないのが残念です。コミスジを拡大コピーした感じですか?

2009-07-27 08:53 | URL | べにしじみこむ [ 編集]

こんばんは。
オオミスジ、久しく見ておりませんが、20年以上前、高い樹上を飛ぶのを見上げていたのを覚えています。
なかなか写真を撮れる低いところに降りてこないイメージもっていましたが、綺麗に撮られていますね。

滑空する姿は、足元あたりをちょろちょろ滑空するコミスジより、オオムラサキに似た雄大なものだったと記憶しています。

2009-07-27 23:10 | URL | むしみず [ 編集]

#べにしじみこむさん
外来種の定義、難しいですよね。厳密に言えば、モンシロチョウだって外来種ですし・・・。
この蝶の大きさですが、コミスジの45-55mmに対して60-75mmとされてますが、飛翔時の翅のアスペクト比が大きいため、2回りほど大きく感じられます。特にこの個体はかなり大きいらしく、80mmに近かったのではないかと思われます。春型のナミアゲハが80mmですから、それよりちょっと小さいと言ったところでしょうか。

#むしみずさん
この時もスモモの梢を飛翔していたのですが、暫くすると目の高さにまで降りてきて(そのとき撮った翅裏の写真もありますが、後日のために取ってあります)、次に隣のエダマメ畑に降りました。この写真はエダマメの葉に止まったところを見下ろすように撮ったものです。
この蝶の飛翔、確かに「雄大」な感じで、ちょっと感動しました。

2009-07-27 23:51 | URL | 越渓 [ 編集]

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写真趣味の一部のはずが、いつのまにやら蝶撮りにハマった2児のパパ。
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なお、psyche(プシュケー)とは、ギリシャ語で「魂」「心」と同時に「蝶」の意味があります。

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