悩ましい季節2009-08-23(Sun)
和名:オオムラサキ♀ 特記事項:飼育個体
学名:Sasakia charonda 英名:Great purple emperor
山梨県北杜市長坂/2009.08.15
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmF2.8-3.5
オオムラサキを見るのなら7月がベストと言うのは解ってはいたのだが、今年は浅間山のミヤマモンキチョウを優先した以上、来年の課題にせざるを得ないなと考えていた。しかし、夏期休暇の初日に偶然清里を訪れる機会があったので、来年の下見のつもりで日野春のオオムラサキセンターに立ち寄ったところ、既にお盆だと言うのに、生態観察ケージの中にまだ数頭の♀が生き残っていたのに少々驚かされた。
目の前に舞い降りた少々草臥れた♀を、何とか紫の色が出るように角度を気をつけて撮ったのが上の画像である。改めて眺めると、やはり♂を撮ってみたいと思ってしまうのだが、お盆の時期にもなれば、こうやって♀を目にすることができただけでもラッキーと考えるべきなのだろうと思う。
来年は是非♂に、それもできれば天然モノにお目にかかりたいとは思うものの、生憎今度はミヤマシロチョウとバッティングしそうな気配である。今年の夏も終わっていないのに、既に来年の夏のことで悩むと言うのも滑稽ではあるのだが、まとまった休みが取りにくい宮仕えの身にとっては、あれこれ華のある蝶が一斉に姿を現す7月は、それほどまでに悩ましい季節だったりする。
Comment
こちらにまでお運びいただけるとは光栄であります。
自然に手を入れ続けること自体が、現代では非常に手間と資金と時間がかかることになりつつあるのが、最大の悩みのような気がします。できれば都市空間にもそういう自然が根付いて欲しいところではありますが、正直言えばかなり悲観的だったりもします。
>ヒュッテで読書と映像三昧を過ごしました(笑
4週間とは羨ましい。できれば清里2週間、浅間高原2週間と言う具合にしたかったです。
こんばんは~☆ ご無沙汰いたしました。
わぁ~ 日野春に下見に行かれたのですね! あとから発生する♀に会えてよかったですね。
越渓さん、行動範囲が広くてさぞ有意義な夏休みをされて楽しかったことでしょう (#^.^#)
私は来年機会があれば反対側のオオムラサキの林道をゆっくり歩いてみたいです。
#J-ママさん
J-ママさんに刺激されて(笑)、時間の隙を見て行って参りました。本当は♂を見たかったのですが、流石に時期が時期だったので、来年回しもやむを得ません。
夏休みは行動範囲の割には未撮種の消し込みが進まず、色々課題を残してしまいました。と言うわけで、9月の5連休には「越冬隊」参加組の蝶たちを探しに、今年3度目の浅間高原に赴く予定です。
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お久しぶりのコメントです(笑
里山のような人の手のはいった雑木林や桑畑、田んぼのあぜ道といった手入れされた『自然』のなかに多様に息づいてきた多くの種が、あまり手の入っていない山奥などに生息する種より先に絶滅、あるいはその危険が大きい場合があるのは皮肉なことですね。
画一的な宅地開発や圃場整備で近代化以前の、手の入った『自然』は、生成りの自然より多様な様相を見せていたんだな~と。オオムラサキを見ながら思ってしまいました。
さて・・・コンクリートで固めた都市空間にそういう『自然』が根付くのやら、否や。
今年からの宮仕えでも4週間近くのお休みがあった私は、ヒュッテで読書と映像三昧を過ごしました(笑
2009-08-24 21:56 | URL | CuChulainn [ 編集]