小さくても構わない2009-01-06(Tue)

和名:スジグロカバマダラ
学名:Salatura genutia 英名:Common Tiger or Orange Tiger
東京都日野市程久保(多摩動物公園)/2008.4.22
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmF2.8-3.5
この蝶には、昔から何故か漠然とした憧れがあった。きっと本州で身近に眼にすることができる蝶には感じられない、南国らしい艶やかさに惹かれたのだと思う。しかし、そのおかげで、大群を為してメキシコ・カナダ間の3,500kmもの大移動をする事で知られるオオカバマダラ(モナーク蝶)と頭の中で混同してしまい(実際デザインが良く似ているのである)、実物を見るまではもっと大きな、立派な蝶だと勘違いしていた。
ところが、インセクタリウムで見た実物は随分と小柄で、標本を見ると、まるでオオカバマダラの縮尺模型のようである。またその飛翔する様子も余り優雅さや力強さを感じさせないもので、アサギマダラやオオカバマダラのように高いところにすーっと舞い上がるでもなく、いつも腰から下あたりを頼りなく飛んでいる。こんな小さな蝶が、台風などに乗って時には九州付近にも姿を現すことがあるとは、俄かには信じられなかった。
それでも、決してがっかりしたわけではない。目立つけれどもけばけばしくない、どこか抑制を感じさせる模様と色彩は、絶妙なデザインだと思う。立派な蝶と言う印象は今では流石に無くなったが、今も可憐な蝶としてお気に入りであることは変わりない。
多摩動物公園では居るには居るものの、飼育が難しいのか、余り数が多く無い印象があって、いつも撮影に苦労する。そう言えば、この蝶、八重山諸島では年中発生を繰り返す最普通種であると聞く。いつか彼の地に赴いて、この蝶が群舞するところを見てみたい。
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