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psyche-graphica南国のミステリー

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南国のミステリー2009-02-27(Fri)


和名:リュウキュウムラサキ 特記事項:飼育個体
学名:Hypolimnas bolina nerina 英名:Great Egg Fly
東京都日野市程久保(多摩動物公園)/2008.4.22
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmF2.8-3.5

この蝶の名には「琉球」が冠されているものの、そもそも南西諸島に土着の蝶ではない。東南アジアから華南を主な生息地として、割合最近になって南西諸島に姿を現すようになった「外来種」である。上手い表現が思いつかないのだが、そのせいか、一応日本の蝶として図鑑には掲載されてはいるものの、偶産種(飛来して、短期間世代を重ねる種)と土着種の中間的な扱いをされている感がある。
と言うのもこの蝶、特に渡りの習性を持たないのに、やたらと移動力が高いのである。南西諸島はもとより、九州、四国、本州の太平洋岸でこれまで数百のオーダーを超える目撃例が報告されており、北海道でも目撃されたこともあると言う。かく言う私も、高校生の頃、鹿児島は薩摩半島の南端で、幾度かこの蝶に出会ったことがある。

しょっちゅう目にするのなら、いっそ土着種にしても構わないような気もしないではないが、そう簡単に事が進まないのには理由がある。それは、南西諸島に姿を現すこの蝶に、様々なタイプがあるからである。
この蝶は生息地によって♀の翅のデザインが異なり、主にパラオ型(海洋島型とも言う)、フィリピン型、台湾型、大陸型の4種類が知られている。仮にその一部が南西諸島に定着しているのなら、その中で最も沖縄の風土に適応したいずれかの型ばかりになるか、あるいは交雑して特定のハイブリッド型を成してもおかしくないのに、いつまで経ってもこの4種類がそれぞれ目撃されるらしい。このことから、恐らく南西諸島で見かけるこの蝶は、本来の生息地から飛来してきたものであるとの推測が成り立つと言う。

今もなお様々な謎に包まれたこの蝶、そう言えばそのデザインもなかなかミステリアスな風情があるように感じられる。蝶は経済動物でもなく、また種によっては特に農作物にも被害を与えないことから、学問の対象とならずにその生態が十分に解明されていないものが多い。中でもこの蝶は、「南国のミステリー」と呼びたくなる、まことに不思議な蝶である。

※ちなみに、この蝶に興味のおありの方は、http://www.h4.dion.ne.jp/~bolina.t/を是非参照されたい。到底同一種と思えない様々な「型」に驚かれるだろうと思う。
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Author:越渓
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なお、psyche(プシュケー)とは、ギリシャ語で「魂」「心」と同時に「蝶」の意味があります。

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