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psyche-graphica剣呑な素浪人

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剣呑な素浪人2009-01-30(Fri)


和名:キタテハ
学名: Polygonia c-aureum  英名:Chinese comma or Asian comma
東京都八王子市木下沢/2008.4.22
Olympus E-3//ZuikoDigital ED50-200mmf2.8-3.5

「蝶よ花よ」と育てられるのは女の子と相場が決まっていて、男の子は幾ら甘やかされて育てられたとしてもこんな言い方はされない。このように、蝶は総じて「女性的」と表現される機会が多いようだが、これには女性を良く知る人も蝶を良く知る人も若干の違和感を覚えるだろうと思う(苦笑)。
女性のことは良く解らないが、蝶の中にはなかなかスパルタンな印象を与えるものも居る。その筆頭格がタテハチョウの仲間。共通して力任せに破いたようなぎざぎざの翅、ピンと張った触角、テリトリーに関する激しい主張という特徴を持つこの仲間だが、その中でも最も男性的な印象を与える筆頭格が、このキタテハだろうと思う。

この蝶、かつては都会の古タイヤや廃車が捨てられているような荒れた空き地に良く繁茂していたカナムグラと言う雑草を幼虫の食草としていて、都心でも度々見かけることがあった。しかし、遊休地自体が激減した最近では、すっかり郊外から低山地の蝶になった感がある。
以前ご紹介したアカタテハもかなり男臭い蝶なのだが、このキタテハに至っては、全く「スイーツ(笑)」臭を感じさせない、黄色地に黒の斑点(後翅の黒点の中には青点が見える)と言うこともあって、見た目が更にむさ苦しい。
また、この仲間は成虫で越冬し、春に交尾・産卵を行うという生活史を持っていて、春先に見かける個体は揃いも揃って色褪せて見える。中には本当に翅がぼろぼろになった個体も居たりして、一種異様な迫力を持つものも居る。そんなのを眼にすると、まるで剣呑な素浪人に出会ったような気分になる。

画像の個体は、昨年の4月に小下沢林道を訪れたとき、林道入り口にある貯木場で目撃した、地面に散乱した木くずに止まって縄張りを監視する(蝶屋はこれを「テリ張り」と呼ぶ)個体である。最初はそこに居ることにすら気づかなかったが、現地で知り合った同行者に指さされて初めて気が付いた。
この個体もかなり辛口のヤレ方で、いい感じに迫力が出ていた。採集を目的にする向きには「ボロ」と呼ばれてそっぽを向かれるようなのを撮ったわけだから、資料写真的にもあまり価値のない画像であることを認めるに吝かではないが、個人的には実にキタテハらしいシーンを撮れたと思っている。
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Comments(6) | Trackback(0) | キタテハ

今頃はどこかの葉っぱの下で « home » 地味な役回り

Comment

初コメント、失礼します

直のコメントは初めてかと思いますが、
某所でお世話になってます、M2といいます。
こちらも時折拝見させてもらっていましたが、
なかなかコメントさせて頂く機会を逸していました。

キタテハは素浪人ですか、なるほど破れ傘というか襤褸というか、
アカタテハの男臭さという点も、至極同感です。
こちらではツマグロヒョウモンが乱舞する中に
チラと散見される感じで見つけられるキタテハですが、
微妙に和風ともとれる風情が、なかなかに貴重です。
今年はどんな個体と巡り会えるか、楽しみにしているのです。

冬場はなかなか思うように撮れない「蝶」たちですが、
縮こまってばかりいないで、越冬中の個体でも探してみたくなりました。

2009-01-31 18:53 | URL | M2 [ 編集]

#M2さん
お返事が遅れてしまって申し訳ありません。
この分野では、結構フォーサーズ頑張ってます。山ですれ違う同業者は、大抵ニコンかオリンパスか、と言った感じで、心強く感じます。恐らく、どのレンズでも他社よりも大抵寄れるのが強みなんでしょうね。余り知られていないフォーサーズの利点です。

キタテハは、本当はシーズンに羽化したのが格好良いそうなんですが、私の場合、春に越冬個体に出会う機会が多く、ある程度ボロでないと感じが出ないように感じてます(苦笑)。

>縮こまってばかりいないで、越冬中の個体でも探してみたくなりました。
東京都心でも、居るところには居る筈なのですが、なかなか巡りあえません。

2009-02-03 00:15 | URL | 越渓 [ 編集]

キベリ撮影日は奇遇です!

はじめまして。
昨年からの掲載まとめて拝見しました。
タイトルやコメントの素晴らしさに読み入ってしまいました。
特に群馬のフィールドが同じなので撮影時のコメントも細かくチェックさせて頂いたのですが、8月20日のキベリ撮影の日は私も同じ林道でキベリを撮影していましたので奇遇ですね。
8月19日は雨天でしたので外出もしなかったのですが、やはり桟敷でウスイロオナガシジミを撮影されたそうですが、ホームグランドにしている私は見た事がありませんでした。
それも変異の個体でラッキーでしたね。
私のとっては今期に期待出来る情報を頂いた様な気持ちです。

2009-02-04 17:16 | URL | 田舎 太郎 [ 編集]

#田舎 太郎さん
ご来訪いただき、光栄です。実は田舎 太郎さんのブログ、以前から拝見させていただいておりました。黙って見ていてばかりで申し訳ありません。同じ場所をフィールドにしていながら、どうしてこんなにバリエーションが違うのだろうと凹んでいたからかも知れません(苦笑)。

それにしても、同日に同じ場所でキベリを撮られたとの由、びっくりしています。もしかすると、車で擦れ違ったかも知れませんね。

田舎 太郎さまのブログも私にとっては、今期に期待出来る情報です。特に今年は、シジミチョウ系を充実させたいと考えてまして、非常に参考になります(とは言え、出没ポイントが全然解らないので苦労しそうですが)。
どうやら、同じメーカーのカメラをご使用のご様子、私の山荘は大学村の方になりますが、これも何かのご縁ですので、是非是非、今後とも宜しくお願い申し上げます。いつかそちらでお目にかかる機会があれば良いな、と思います。

2009-02-05 00:51 | URL | 越渓 [ 編集]

今期の蝶さがし

季節には北軽に来られる様なので恐らく大学村に別荘をお持ちの方かな?と勝手に推測してましたが当たりました。
当方は冬期を除いてプリンスランドに住んで居ますのでお近くですね。(北軽からの県道が有料道路と交差する地点付近)
北軽地区は蝶探しのポイントとして、私の頭の中では死角になって居た様な気がしていますが、ある情報から今年はヤマキチョウの捜索ポイントに追加しました。
8月20日のキベリ探索の際はもう一方の人が私と同じ様に1人で来ていましたので暫くご一緒しました。その方も偶然プリンスランドに一時滞在しており素性も知らずお別れしたのですが先月偶然その方のブログを発見しました。
樹上性のゼフの仲間は探すのが難しく何時も偶然に遭遇するのですが、草上性のシジミは同じ場所で何時も居てくれるので近くにポイントを見つける事が出来ました。(但し、シーズンが変われば居なくなる可能性はありますが・・・)
今期、機会がありましたら是非ご一緒しましょう。

2009-02-05 15:18 | URL | 田舎 太郎 [ 編集]

#田舎 太郎さん
北軽でヤマキですか!スジボソヤマキなら結構見かけるのですが、それは楽しみですね。
今年は夏だけでも何回かに分けて北軽を訪れようかと考えています。是非ご一緒したいですね。
若輩者で、この道のキャリアもまだまだですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2009-02-05 23:48 | URL | 越渓 [ 編集]

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Author:越渓
写真趣味の一部のはずが、いつのまにやら蝶撮りにハマった2児のパパ。
基本的にリンクフリーですが、寂しいので一応お知らせいただけると、管理人がとても喜びます。

なお、psyche(プシュケー)とは、ギリシャ語で「魂」「心」と同時に「蝶」の意味があります。

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